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【11月20日】地域共生社会推進全国サミット基調講演のご報告

カテゴリ: ブログ

今回は、講演の内容紹介で長くなりますので、ほんとに興味のある方だけ読んでいただければ大丈夫です!
よろしくお願いします☺️



地域共生社会全国サミットinかが
基調講演
講師:近藤克則(千葉大学予防医学センター等)
【すべての世代が安心して暮らせる地域社会へ】
【11月20日】地域共生社会推進全国サミット基調講演のご報告

①「Well-being(健康・幸福)なまち」はあるでしょうか?
②それはどんなまちで
③どうやって作ることができるのでしょう。

こんな調査をして下さるなんて
ありがたいな~!!
と、驚きと感動を覚えながら拝聴しました。

①なんと、「Well-beingなまち」は・・・
あるんです!

まず、認知症になりにくい町があります。
(最も認知症になりにくい町と
最も認知症になりにくい町の
地域間格差は15倍!)

何に関係するのか。
なんと「幸福感」に関係していました。
(予想通り!)

幸せは人それぞれ。
とにかく、「幸せだな~」と思っている人は
認知症発症リスクが低いし
なんと死亡リスクまで低いそうです。

つまり「健康で幸福なまち」は確かにあるのです。


②実際に「死亡リスクと認知症発症リスク」が少ない町は
どんなまちなのか。
近藤先生は20年も研究してきたそうです。

ひとつは食生活が自然とよくなる環境。
健康な人の多い町のスーパーとそうでない所のスーパーでは
置いてある商品が違うことがあります。
例えばトマトジュース。
食塩を使用しているものと食塩無添加のもの。
分かりやすく極端なことを言うと
近所のスーパーに食塩無添加しかなければ、
自然と多くの町民が塩分控えめになることができるのです。
ちなみに、新鮮な野菜や果物が手に入る食料品店が近所(1キロ以内)にないと、死亡リスクは1.6倍だそうです。

もうひとつは
歩きたくなる道があること。
歩きやすさや犯罪からの安全など、6概念26環境要因があるそうですが
そんな道があると、自然と歩行運動ができるということです。

他にも要因がありますが
それを裏付けるデータが面白かったです。
・ポジティブな感情の人は、認知症リスク半減。
・趣味があると認知症リスクは減るが、一人でするよりグループでした方がもっと良い。
・運動もグループでしていた方が要介護状態になりにくい。
・運動をグループですると、個人でするより継続者が3.6倍。
・家族と同居していても孤食をすると死亡リスク1.5倍。
・家族で食事すると、幸福度が1.8倍。
・笑わない人は毎日笑う人に比べ、要介護認定が1.4倍。
・誰かと一緒に毎日笑うと要介護リスクが25%減る。
・社会との多様な繋がりがあると認知症リスクが46%減
・役割を担って社会参加している男性はうつ病発症リスクが7分の1
 (退職したからといって男性から「役」を奪ってはいけない。)
・インターネットを使える人は疾患発症リスクが低い。
・低体重は糖尿病罹患率が高い。
・子どもの頃の食生活が後期高齢者になったときに影響する。


③「Well-beingなまち」のつくり方
「武豊町憩いのサロン」を例にお話しいただきました。
https://www.town.taketoyo.lg.jp/kenkou/1001524/1002118.html

ここでは、「役割」を失う(つまり退職後に地域組織に参加していない)と、認知症発症が多くなるという現実を知った高齢者の方々が、自主的・積極的にボランティアとしてまちづくりに関わっており、
要介護率が減り
なんと要介護給付額を約5.5億円も抑制したというから驚きです。


【まとめ】
歩きたくなる道がある。
趣味を「個人」ではなく「グループ」でできる。
食育をしっかりし、良い給食を食べさせる(←後期高齢者になったときの食生活に影響する)
まちづくりにたくさんの人が関わる
・・・
こういったまちになるように
産官学民連携もして
社会参加・交流・笑いを増やしていく必要があるということです。


たくさんの方がまちづくりに関われるように。
私にできることをしていこうと
ワクワクしております。

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